第1回
「道場へようこそ」
以前友人から、
「武道ってなに?」
と問われたことがあります 。
自分は武道を始めて、
まだ数年の未熟者ですが、
その問いはとても、
興味深いものでした 。
武道には、
自分が修練している、
「日本拳法」や、
「剣道」「空手」「柔道」など、
様々な種目があり、
ルールや形式が異なります。
しかし。
武道において欠かせない
「礼に始まり、礼に終わる」、
という伝統は絶対に変わりません。
自分はこれこそを、
武道の「本質」だと考えています。
武道は、
「相手を誰とするか」、
という点に重きを置きます。
例えば純粋な勝負事ならば、
相手よりも1点でも多い得点を、
1秒でも速い記録を目指していくことが、
最も重要になるかと思います。
この場合は「競争」であり、
敵は「相手」です 。
一方、武道は敵を「己」とします。
「弱い自分」
「辛いことから逃げる自分」
「精神的に未熟な自分」
自らをより高める為に稽古を積み、
稽古に付き合ってくれる、
相手に「礼」をする 。
「自分を高めたいので、
稽古に付き合って下さい」
という「礼」に始まり、
「稽古に付き合ってくれて、
有り難うございました」
という「礼」に終わる 。
この精神こそが武道の、
「本質」だと自分は感じます。
本質が変わらない限り、
武道は武道であり続ける筈です。
この『道場』では、
自分が関わった武道である、
「日本拳法」に関する、
エピソードをご紹介します。
どうぞよろしくお願い致します。
『たお君の道場』
第1回『道場へようこそ』
第1回『道場へようこそ』