2011-12-17

 

･１２月１７日土曜日、
  午前１１時になりました。
  こんにちは、たくです。

  あと２週間で今年も終わり。
  ２０１１年という年はきっと、
  多くの人にとっての大切な場所が、
  変化して、失くなった年です。

･もちろん年を越したからといって、
  何がある訳でもありませんが、
  新年を迎えるその瞬間だけでも、
  あたたかい光が射しているような、
  そんな景色を抱いていたいと思うんです。

  というわけで今回ご紹介するのは、
  『地上はポケットの中の庭』。

 

･５月の庭
･ファトマ第四庭園
･地上はポケットの中の庭
･ここは僕の庭
･まばたきはそれから

  「庭」をテーマにした４本の短編と、
  作者新人賞の受賞作を収録。
  どこまでも美しい世界と、
  そこで暮らすことのいとおしさ。

  たいせつな場所があって、
  それを感じながら暮らすこと。
  いとしさに溢れた短編集。

･大家族の誕生日パーティーや、
  地元で旧友と再会した話、
  女子高生が進路に悩む話、など。

  この本に収録されているお話に、
  スペクタクルはありません。
  （コガネムシとお茶をする、
  なんてお話もありますが！）
  でもこのマンガを読んでいると、
  言葉にならない気持ちになるんです。

･人と繋がっていること、
  大切だと思う場所があること。
  それが、どれほど嬉しいことなのか。
  何度も読み返したい１冊です。

  残りわずかの２０１１年、
  良い思い出で埋め尽くしたいですね。
  どうか良いお年を！

地上はポケットの中の庭  田中 相 講談社 2011-07-07