メイド喫茶でアルバイトをする
女子高生の嵐山歩鳥と、
歩鳥の住む丸子町の
住人たちの日常を描いたマンガだよ。
身近なネタが多くて良い意味で
しょうもないのがすごく笑える。
基本的に1話完結ですが、
時系列をシャッフルして連載しているので、
小さい複線がいっぱいあります。
「お見事」と思ってしまうようなオチも。
『それ町』はさぁ。
うん。
忘れた頃に読み返すと、
面白さに驚くよね。
ふふ。うん驚く。
話の時系列がバラバラだから、
読む度に発見があるし。
歩鳥(主人公)とかが、
急に進級してたりするもんね。
あんまり違和感ないけどね。
一瞬「ん?」ってなるけど、
あんまり気にならないよ。
違和感ないし、むしろ面白いよね。
ユキコ(主人公の妹)のあだ名が、
「ニンジャ」になった理由とかも。
ああ、あれ面白かった。
「ニンジャがあだ名って…」とか思って、
巻を読み進めてたらさ。
ちゃんと理由になる話があった!
「由来あったんだ!」って。
ちょこちょこ感心する。
どうでもいいことばっかりなのに。
うん。どうでも良くて面白い。
そこが良い。
そこが良い。
ユキコはすごく好き。
おもしろい。
バカでかわいいよね。
ユキコが笑いすぎた拍子に、
壁に頭を「ゴン」ってぶつけるコマ。
うはは。
「あははは」「ゴン」。
細かいところが面白いよねぇ。
重要じゃないコマでも登場人物たちが
何かしらをしてる感じが。
とくに子供の日常がリアルな気がする。
「ああー」ってなる。
ユキコとかタケル(主人公の弟)たちか。
子供のころ「自分もそうだったなぁ」って。
サンタさんを信じてたり、
遠出したときに色々探検したりね。
商店街の人たちも好きだな。
おもしろいよね。
うん。…いま気付いたんだけど、
雰囲気の分け方が凄いんだ。
ふんいき?
主観というか。例えばさ、
歩鳥とユキコで小学校に、
忘れ物を取りに行く話があるじゃん。
あったね。
あの話のときは歩鳥の目線だから、
すごく小学校が懐かしくて小さい。
たしかにそうだった!
歩鳥のバイト先(喫茶店)に、
小学生のタケルが来る話はさ。
なんか大人の場所に背伸びして
来たみたいな感じだったね。
あれはタケルの目線だから。
同じ場所(町)なのに、
主観が違うとぜんぜん雰囲気が違う。
すごいなぁ…。
それでも町は廻っている 1 ヤングキングコミックス 石黒 正数 少年画報社 2006-01-27 |