4月13日木曜日、午前11時。
仕事に関する雑談を愉しむ、
『仕事のハナシをしよう』の時間です。
今回はいわゆる「仕事本」について。
大ヒットしたあの作品を雑談します。
えー最近、仕事関係の内容で、
すごく面白かった本があって。
本ですか。
『仕事は楽しいかね?』って
タイトルなんだけど。
あ、聞いたことあります。
かなり前に、
ベストセラーになったみたい。
有名なやつですね〜。
だから「なにを今更」って
なるかもだけど。
でもタメになりました?
なったなった!
それに面白かった。
ふだんからそういう、
仕事の本って読んでましたっけ?
読む読む。あのね、
最近は「アイディア」をテーマにして、
色んな本を読んでいたんだけど。
アイディア。
コピーライターとか広告代理店の
仕事をする人たちの本が多かったかな。
いかに面白いアイディアを出すか。
なるほど。
でさ。『仕事は楽しいかね?』で
言ってることは、色んなアイディア本に
書かれてる事を全部裏付けするような
内容なんだよ。だからびっくりした。
へぇぇ…。
まとめみたいな感じですか?
まとめというか、端的に、
面白く教えてくれているんだ。
核となる考え方が説明されている。
シンプルってこと?
シンプルだった!
だから他の本で説明されていたことが、
色々と本当に理解しやすくなった。
お得な感じがする。
具体的にはどんな内容なんです?
まぁいわゆる仕事で成功するためには
どうしたらいいか?って話なんだけど。
書かれてる具体的な方法を言うとー…。
うん。
「色々試せ」って事が書いてある。
…いろいろためせ?
他の本を読んでて分かったことだけど、
アイディアマンと呼ばれる人たちは、
月並みだけど発想の自由さを
大切にしてるみたいなんだよね。
はいはい。
よく言いますね。
じゃあ常に発想を自由にするためには、
一体どうしたらいいの?ってことで。
アイディア本にはそのノウハウが
色々と書いてあるんだけど。
うんうん。
でも『仕事は楽しいかね?』では、
基本的に1つの方法しか言ってない。
つまり、失敗しても良いから
成功するための機会を多く持て。
これが大事だと。
「失敗を恐れるな」ってやつです?
そんな感じ。
成功するためには「量→質」ってこと。
ふーん?
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというか。
数を撃ちながら工夫して、その中の
工夫の1つがいつか成功して、
「当たる」のを見守るしかない。
はぁぁ。
分かりにくいかなぁ…。
ちょっとゲームで例えていい?
あははは、出た。
「ゲームで例えます」。
いやさ、例えばゲームで、
凄く強い敵がいたとしてさ。
はいはい。
その敵を倒すために多くの人がすることは、
レベルを上げることなんだよね。
そりゃそうです。
で、レベルを上げるためには…
まぁ極端に言うけど。
倒しやすい雑魚を延々と倒して、
機械的に時間をかけていれば、
レベルは100になっちゃうでしょ。
まぁ、そうですね。
それが間違ってると。
現実世界での敵の倒し方は、
そうじゃないんだよって。
そうこの本は言ってるわけ。
ええと、つまり一言で言うと?
大事なのは、
「何回も」「試す」こと。
??
例えば強い敵を倒すときは、
その敵に何回も違う方法で
攻撃してみる、とか。
でもレベルが低かったら、
攻撃は意味なくないですか?
そうなんだよ。
10回中9回はミスしちゃう。
ダメじゃないですか!
でもそのたまに出る会心の一撃でしか、
現実の敵は倒せないんだよ、って。
ここで言う「敵を倒す」ってのは、
「仕事での問題を解決する」こととか、
「仕事で成功する」ってことね。
つまり、成功する方法は、
運に任せるってことなんですか?
色んな種類の攻撃を試し続ける努力をして、
最終的にどれかが効くのを待つ。
そういう意味では運に任せる。
レベル上げは意味ないんだ…。
もし雑魚でレベル上げをするんだったら、
毎回違う攻撃の仕方を試す。
「リスクの低い場面で試行錯誤する」とも
言い換えられるかな。
なんか抽象的で、
よく分からなくなってきましたけど。
じゃあ…まぁ本を読んでみて!
けっきょく投げるんですか~。
いやほら、この本はさ、
まず小説として面白いから。
そういう意味でも読む価値は
あると思うんだよね。
ふーん…。
仕事は楽しいかね? 2001-12 |