4月26日木曜日、午前11時。
仕事に関する雑談を愉しむ、
『仕事のハナシをしよう』時間です。
前回に引き続き、若手人事からみた
「就職活動」についてのインタビュー。
採用する側は一体、
なにを考えているんでしょう
さて、さっそく人事からみた、
最近の就活について
お話を伺いたいのだけれど。
ええ…まず前提としてですね。
僕たち人事の新卒採用での仕事は、
必要な人数を確保することなんですよ。
はい。必要な人数を確保する。
つまり、人が欲しいんです。
欲しいから新卒採用をしている。
ああ、つまり
落としたいわけじゃないと。
そうです。
これは分かっていてほしいです。
でも門番みたいなイメージはあるなぁ(笑)
内定を勝ち取るためには、
そこをくぐらないといけないというか。
勝ち取る…そうなんだよなぁ。
あの、僕たちはもう、グラウンドで
両手を広げて振ってる状態ですよ。
はい?両手を?
「おいで~!」と。
あはははは。
ほんとにそうなんです。
べつに勝負をしてる訳ではない。
でもやっぱり皆さん、
勝負用の理論武装してくる訳でしょう。
そういった方が多いですね。
面接で質問されそうなことを予測して、
その答えを用意してくる。
ああ、そういう本も出てるからね。
就活本ですね。
こちらとしてはそんな準備を
するんじゃなくて、もっとこう、
いつも通りに会話をしてほしいわけで。
あ、じゃあ就活対策的な、
そういう準備しちゃだめってこと?
いや、準備することが悪いのではなくて。
何というか、「つくった答え」を
持ってこられると、本当の意味では
会話にならないわけですよ。
あー…。
僕たちは本当のところを
訊かせてほしいわけですから。
つくったところじゃなくて。
そう。「つくった」というか、
例えば付け焼き刃の言葉は、
僕らも、すぐ分かりますから。
やっぱり分かるんだ。
分かる分かる。
そういうのはよく聞くのだけど、
じっさい、何で分かるの?
「つくった」答えはね、その部分を
じっくり掘り進めていったときに、
ぜったいボロが出てくる。
ははぁ。
その人の言葉で自然に答えているときは、
やっぱり話している内容に
一貫性がある訳ですよ。
一貫性。
そうです。一貫性。
それらしくつくった答えとか、
就活本に書かれているようなことを集めると、
ちぐはぐになるでしょう。
ベースに自分の考えが薄いからか。
そう。飾らなくて良いから、
自分の考えで話してほしいんです。
なるほど。
そこからやっとちゃんと面接を、
させて頂けるわけですよ。
というと?
その人の「考え方」を
見させてもらうんです。つまり、
「論理の展開の仕方」が僕たちの
仕事で活かせるかどうか。
考え方…。
「考え方」っていうのは、いままでの
「生き方」で培ってきたものだから。
ごまかせないし、ごまかす必要もない。
だってこれは勝ち負けではなくて、
企業と就活生の方とのマッチングですから。
マッチング…相性診断ってことだね。
そういうことです。もちろん他の人事の方や、
企業によって考え方は違うと思いますが、
少なくとも僕はここを見てます。
その人の話が「論理的」で「一貫性」があるか。
ははぁ…。