5月16日水曜日、午前11時。
水泳番組『プールばなし。』の時間です。
ただいまの番組のテーマは、
『ロンドン五輪で水泳メジャー化計画』。
五輪を満喫するための
情報をお届けしています。
前回までは五輪で活躍するであろう、
元代表選手による解説者をチェック。
今回はその流れで…背泳ぎのはなし?
暑い日が多くなってきましたね〜。
プールが恋しい季節、泳がなきゃソンです♪
さ〜今日も五輪競泳で活躍するであろう、
解説者の方をご紹介…と思ったのですが!
じつは今回チェックする元代表選手、
ご紹介するには事前に「ある泳法」について
お話ししておかなければなりません☆
その名も「バサロ」 !
なんか、いかついですね~。
とんでもない兵器とか、
戦艦や神話の世界に出てきそうですが… 。
でもこれ「背泳ぎ」での
潜水泳法のことなんです(笑)
1970年代後半。
米国のジェシー・バサロが、
個人メドレーでバタフライから背泳ぎへ
切りかえる際、リズムを整える目的で
考案した泳ぎ方です。
1980年代に入ってから、
この「バサロ」という技術を
取り入れる選手が増加したんです。
そして潜行距離が長い選手が、
主要大会の上位を独占しはじめました。
この事態を受け、水泳界では
「背泳ぎ」という競技のかたちが
変わっていくことや、限度を超えた
潜行の危険性を懸念する声が増加していきます。
こうして国際水泳連盟は、
1988年のソウル五輪の直後、
背泳ぎの潜水距離を10mに制限する
ルール改正を行いました。この制限が
1991年には15mに緩和され、
現在に至るわけです。
ちなみに「バサロ」というのは日本くらいで、
海外では単に「潜水泳法」と呼んでいます。
とまぁ~これが「バサロ」というものです!
体格や筋力でライバル国に劣る日本にとって、
このテクニック重視の泳ぎは大きな武器で、
なおかつ得意なものなんです♪
そしてわたしがご紹介したい元選手は、
「バサロ」を得意とし、メダルを獲得した
バサロの帝王と、バサロの女王です!
そのあまりのテクニックに
「ルール改正が行われたんじゃないか」
という声がでたほどの2人…お楽しみに☆