7月3日火曜日、午前11時。
どこにでもいるような、彼氏と彼女。
恋人たちのごくふつうの会話集、
『彼氏と彼女の雑談』のお時間です。
いつもと違うお店に、
いつもと同じ人と。
不思議な感覚ですね〜。
(…すごい店だね)
(うん…すごい)
(めちゃくちゃ、お洒落!)
(なんで私たち、
ヒソヒソ話してるの)
(この雰囲気だもん)
(逆に怪しいと思うんだけど)
(とは言ってもさ)
「お待たせいたしました」
うぇ…ど、どうも。
スミマセン。
(おまえ「うぇ」ってなんだよ!)
(緊張して噛んだ)
(マジありえん)
(…あ、これうまい!!)
(…さすが高いだけある)
(高いけどウマイ)
(高いからウマイの)
(いつもの店なら
3回は行ける)
(行けるね)
いやぁ…つかれたぁ。
外の空気が美味しいな。
庶民には緊張する店だった。
まぁ、いつかはあんな店が
似合うようになりたいけど。
うえ、そんな彼女イヤだわ。
そんな言われても。
定食屋が似合う人でいてほしい。
すげぇムカツク。
今度はいつもの所に行こう。
当分は自炊だけどな。
…まぁ、それもいいけど。
特別なお店は、
「日常」を共有してる人と訪れると
もっと特別になりますね。
『彼氏と彼女の雑談』、
次回もゆるゆるとおたのしみに。