7月19日木曜日、午前11時。
仕事に関する雑談を愉しむ、
『仕事のハナシをしよう』時間です。
さまざまな分野の仕事人の方への
プチインタビューが続きます。
今回は「栄養士」さんにお話を伺います。
「なにを食べるか考える」プロです。
家で毎日料理をつくる人はよく、
「今日なに食べたい?」って
食べる側に質問をしますよね。
ありますね。
お母さんが家族に人にとか。
そうです。
でもその質問に「何でもいい」って答えると、
作り手としてはもの凄く困るという話を
むかし聞かされた事がありまして…。
あははは(笑)
「何が食べたいか」っていうのが、
大体の献立づくりでカナメなんですよね。
僕も考えてみれば自炊してた頃は、
「何が食べたいか」だけで
毎日のメニューを決めてました。
「食べたいもの」を食べるのは
とても大事なことではありますけどね。
でもそれだと気分に左右された
食生活になっちゃうし、
「食べたいもの」がないときに、
献立を作りようがなくて…。
なるほど。
そこで今回お伺いしたいんですが、
栄養士さんは「献立を考えるプロ」ですよね。
「献立」を決めるときのコツ、
みたいなものはありますか?
考えるコツですか。
「何が食べたいか」以外で。
う~ん(笑)
献立づくりで常に考えているのは、
「バランス」です、やっぱり。
バランス。
例えば「何が食べたいか」で決まらないときは、
「前の食事で何を食べたか」を考えると、
献立を作りやすいかもしれないです。
というと?
「朝に卵は食べた?」とか、
「昼食のメインは何だった?」とか。
あ~なるほど…ちなみにそれは
「栄養」とかも気にするんですよね?
もちろん意識できると
だいぶ違うと思いますよ。
具体的にはどう気にしたら…?
「野菜を沢山食べる」とかですかね。
そうですねぇ…例えば食べ物って、
「体をつくるもの(肉や魚)」
「体を動かすエネルギーになるもの(米や砂糖)」
「体の調子を整えるもの(野菜や果物)」
に分けることが出来るんですけど。
あ、家庭科の授業で聞いたことが
あるような気がする。
この3つがキレイに繋がってるんです。
お肉や魚で体をつくって、
それを動かすためのエネルギーを、
お米や砂糖で補充する。
ははぁ。
そしてこの循環を、野菜や果物で
巧く廻るようにしてるんです。
車で例えるなら、
・車体・ガソリン・潤滑油みたいなもので。
あ、それは分かりやすい感じがする。
ガソリンだけあっても
車は動きません、みたいな。
「車体も頑丈でガソリンも満タン、
でも潤滑油がない」とどうなります?
徐々に良くない車になっちゃいます。
エネルギーをうまく使えなくなったり、
健康な体がつくれなくなってしまったり…。
燃費も悪くなりますね(笑)
うわ~じゃあぜんぶ大事だ。
そうなんです。だからこの3つを
例えば1回の食事じゃなくても、
1日のなかでバランスよく
摂るように出来ると、元気に動けます。
そういう意味で「前後の食事」を
気にした献立をつくるのも手かなと。
なるほど〜。