こんにちは、おかです。
やっと涼しくなりはじめ、
秋を感じられるようになりましたね。
秋と言えば読書の秋!
今年も『ブックベルト』では、
「読書の秋特別企画」をお送りします。
皆さんは本の「書き出しの1文」、
気にしたことはありますか?
小学生の一雄は、「悪役プロレスラー」
という職業の父親を尊敬できずにいた。
父のプロレスは強くなる訓練をしても、
結果が八百長で決まってしまうからだ。
そんな一雄に「真剣勝負から逃げている」と
指摘された父は、世界一の空手家と対戦する
という無謀な挑戦をすることになって…。
誰もが無謀と思う挑戦に、
父親の威信をかけて挑む。
父の姿は、息子の目にどう映るのか?
真剣な「お父さん」たちの奮闘が詰まった、
中島らも、4篇の短編集。
大人になっても童心や無邪気な心を
持ち続けていたいなぁ、と思います。
やっぱりどこかに子供心が潜む人は
魅力的ですからね。
『お父さんのバックドロップ』は、
出来れば主人公と同じ小学生の頃に
出会っておきたかった1冊です。
ただし、普通に本屋で物色してたら
まず手に取らなかった本だったと思います。
私がこの作品を手に取ったきっかけは、
この夏に新宿紀伊国屋書店が開催していた、
『ほんのまくら』という企画です。
小説の「書き出しの1文」と、
店員さんの推薦文。紹介されている
作品の情報は、たったそれだけ。
タイトルも装丁も分かりません!
『ほんのまくら』にはそんな状態で、
100冊もの小説が棚に並んでいました。
いやー、実に面白い!
というわけで、今年の
『ブックベルト-読書の秋特別企画-』では、
『ほんのまくら』で私が出会った
3冊の作品をご紹介していきます。
本の選び方を変えるというのも、
刺激的で楽しいですね。
フェアに倣って、抜き出す1文も
書き出しのまくら部分でお送りします。
いつもの『ブックベルト』ではなかなか
紹介しないようなチョイス、お楽しみに!