11月26日土曜日、
午前11時になりました。
こんにちは、おかです。
11月も終盤、読書の秋の季節も、
もうおしまいですね。
皆さん冬を迎える準備は万端でしょうか。
読書の秋特別企画も最後の1冊です。
伊坂幸太郎特集ラストを飾るのは、
『ゴールデンスランバー』。
首相の凱旋パレード中に、
突如起こった爆発事件。
首相暗殺犯として指名手配されたのは、
現場近くに居た宅配ドライバーの青柳。
濡れ衣を着せられ必死に逃げる青柳と、
それを追う容赦のない警察。
しかし彼を知る一部の人々は、
偏った報道に疑問を感じ始めて…。
無実の犯人と彼を信じる者達との、
仙台全土を股に駆けた大逃亡劇。
堺雅人主演で映画化されました。
堺雅人さん、好きなんですよね…、
この主張は2度目です(笑)
映画化された伊坂作品の中では、
個人的には最も見応えがある作品でした。
今の社会に対して何かしら、
考えるきっかけになると思います。
批判ではなくて、考える。
伏線をたたまないことで、
読者の中に想像する余地が生まれる、
伊坂小説の新境地かもしれません。
また純粋に逃亡劇として面白さがある、
奥の深い作品だと思います。
3ヶ月に渡ってお届けしました、
読書の秋特別企画、いかがでしたか?
お気に入りの作家を見つけると、
新刊を待つ楽しみが出来ますね。
伊坂幸太郎の場合は作品間の繋がりで、
再登場する人物がいるのも魅力です。
好きな作家が分かると、
自分が得意な話の傾向もわかるので、
新しい本を探す指標にもなります。
今回の特集の中で少しでも、
ご興味を持ってもらえれば幸いです。
さて12月からは隔週の通常運営。
様々なジャンルをご紹介したいと思います。
読書の秋特別企画、
3ヶ月間お付き合い有難うございました!
ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎 新潮社 2010-11-26 |