2012-02-25
・2月25日土曜日、
午前11時になりました。
こんにちは、おかです。
年明から2ヶ月が経とうとしています。
早いですね。ボーっとしていたら
あっという間です。少しずつ暖かく
なってはきましたが、油断は禁物。
人肌恋しい季節はまだ続きます。
プロポーズからの1年間で、
結婚の練習を始めた藤井と佳美。
無類の計画好きな2人は1年後に向け、
試行錯誤しながら毎日を過ごしていた。
しかしある日。
佳美の病気の進行が発覚し、
穏やかな日常は一変する。
周囲に支えられ闘病生活を送る佳美と、
彼女の全てを受け止める藤井。
取り戻せない日々だからこそ、
共に過ごす時間を大切に生きる2人の物語。
・「愛する人の死」というのは、
普遍的かつ、よくある題材でもあります。
下手をすれば(しなくても)ほぼ確実に
お涙頂戴の話にはなるんですが…。
その点この『100回泣くこと』は非常に、
バランスが良いと思うんです!
重苦しすぎず、でも変に前向きでもなく。
きっとそこに向かうまでの2人の日常が
しっかり描写されてるからですね。
テーマに引っ張られない芯のある話です。
・実は彼らの関係というのは、
私の理想の恋愛感に近いんです(笑)
そういう意味で私はこの作品を、
恋愛小説に分類してます。
ドロドロの愛憎劇や惚れた腫れたが
苦手なので(感情移入するとしんどい!)、
平和な恋愛の話は非常に落ち着きます。
いつでもその一瞬を大切に日々を
生きるって、素敵ですよね。
恋愛小説に学ぶことは多いです。
100回泣くこと 中村 航 小学館 2005-10 |