9月23日。日曜日の午前11時。
雑談番組『談話室』のお時間!
もとを辿ってみたときに、最初と
比べるとずいぶん変わってしまった
モノってありますよね。
今回はインド生まれの「カレー」の
話から始まり…日本語の話に?
ボンヤリな雑談をどうぞ。
このあいだ、カレーを
食べに行ったんだけどさ。
うん。
行ったお店がなんていうか、
本格的なタイプだったんだよね。
ああ、インドの人が
やってるみたいな。
そうそう。もう、
現地の人がやってる感じ。
ははは、現地の人。
店の中も不思議な
匂いがしてるんだよ。
香辛料だと思うけど。
おまえなに食べたの?
カレーセット。
ナンがついてるの感じの。
ライスも選べたけどね。
ふうん。美味しかった?
いやもう…おれが知ってる
カレーではなかったよね。
ふっふ!なに、辛いの?
辛かったね。というか、
もはや、ちょっと苦いんだよ。
にがい。
いろいろ入ってるんだろうね。
それこそ香辛料とか。
本格的なお店は
そういうものなのかね。
そういうものみたいだね。
でも、それで思ったんだけど。
うんうん。
カレーってもともと、
そういう味のが「本物」な
わけなんだよなぁって。
ああ、元を辿れば…。
そう。だからインドの人が、
普段おれたちが食べてる
日本のカレーを食べると、
違和感を感じてしまう気がする。
そうかもなぁ。
もうほとんど別物だからね。
日本のカレーは進化というか、
違う道に派生しちゃってるよね。
カレーって名乗って
いいんかい、みたいな。
うはは。
あれは不思議な気持ちだったね。
…あの、ずっと昔に観た教育番組で
すごくおもしろいのがあってさ。
うん?
外国人の先生が、日本の学生に
英語を教えるって内容だったんだけど。
『英語で遊ぼう』みたいな。
そんな感じ。で、先生が学生に
教える英会話の中に「着物」って
単語が入ってたんだよね。
きもの。
日本の着物、和服ね。
だから英語でも「KIMONO」。
なるほど。
もともと日本語だからさ、
学生は「This is きもの」みたいに、
日本語の発音で言っちゃうの。
でも先生はそれを訂正するわけ。
「No,no.no!!キモォノォ〜!」って。
うははは!
違和感あったよねぇ。
「それは学生が正しいだろ!」って。
いや本来はそうだよなぁ。
でも別物なんだよね。
英語を話すときにつかうなら、
「キモォノォ」が正解なんだ。
キモォノォ…。
だからさ、カレーも本来は、
苦くて辛い味がオリジナルかも
知れないけど、日本では
別物になっちゃったんだろうね。
なるほどね〜。
いや、面白いね。
カレーといえばインドを思い浮かべますが、
じつはインドでは香辛料をきかせた
料理が多いので、特別「カレー」という
レシピが定まっているわけではないんです。
日本でいうところのカレーに近づいたのは
イギリス人のレシピが始まりだとか。
不思議な巡り合わせですね。
無駄話が続く『談話室』。
次回も全く期待せずにおたのしみに。