11月12日土曜日、
午前11時になりました。
こんにちは、おかです。
年の終わりが近づいていますね。
さて読書の秋特別企画も最後の月、
今月は私を本好きにしてくれた作家、
伊坂幸太郎の特集です。まずはデビュー作、
『オーデュボンの祈り』をご紹介します。
強盗未遂で捕まった伊藤。
彼が目を覚ましたのは、
名も知らぬ小さな島だった。
そこは江戸時代以来外界と遮断されている、
喋るカカシがいる島、荻島。
カカシは未来を見通す力を持っているが、
その内容は誰にも話すことはなかった。
ある日、
カカシは何者かに殺される。
乱れ始める萩島の秩序。
未来を知るはずのカカシが、
なぜ殺されてしまったのか。
カカシが残したヒントは、
徐々に萩島の真実を暴いていく…。
まず設定が面白いですよね。
キーパーソンはまさかのカカシ!
計算されたいくつもの伏線を、
最後に全て回収するのは凄いです。
主人公の伊藤が割と普通の人なのも、
感情移入しやすくて入り込みやすい。
日常の中で起こる非日常、
伊藤と一緒に迷い込んでみてください。
というわけで今月は、
作家・伊坂幸太郎を特集します。
本屋さんに行けば新刊は必ず平積み、
各種の賞やランキングで常連のこの作家。
長編から短編まで飽きさせない設定と、
幅広いジャンルが魅力です。
ウィットに富んだ台詞回しと、
爽快な謎解きをご堪能下さい。
オーデュボンの祈り 伊坂 幸太郎 新潮社 2003-11 |