9月20日木曜日、
午前11時を過ぎました。
少しずつ涼しい日も増えてきましたが、
まだ「食欲の秋」には時間が必要でしょうか。
思い出の食事を雑談していく
『おもいでをたべる』。
今回はちょっとノスタルジイなお話。
思い出ごと、召し上がれ。
わたし昔ピアノの、
お稽古やってたんですよ。
そうなんだ。
そこで貰えたクッキーを、
いまだに思い出しちゃうんです。
そんなに美味しかったの?
高級品だった訳じゃないんですけど。
ただ当時はわたしのウチ、
けっこう食べ物に気をつかってて。
ああ、添加物とか?
というより、バターとかかな。
カロリーを気にしてたのかも。
なるほど。
ウチにあるのは
「たべっ子どうぶつ」みたいな
お菓子ばかりで。
なつかし〜〜。
だからそのお稽古のときに貰える
クッキーは貴重だったんです。
バターがたっぷりで、甘くて。
分かるわ。なんかそういうさ、
制限があるときの
食べ物って美味しいよね。
経験あります?
給食のときに出るデザートとかさ。
あ〜美味しかったなぁ。
とくにおれはクレープが好きでね。
色んな味があるやつだ!
そうそう。クリームとか
イチゴとかオレンジとかね。
うわ〜いま食べたい。
おれもその味が忘れられなくてさ、
こないだ買ったの、箱で。
大人買いだ。
でもね〜いざ好きなだけ
食べられるってなると、
「そんなに…」ってなるんだよね。
そういうものかぁ。
夢にまで見たのにさ。
なんだろう、何でもちょっと
足りないくらいが美味しいん
じゃないですかね。
うん、言いたいことは分かる。
学生の頃の買い食いもそうですよ。
少ないお小遣いでやり繰りして、
すっごいお腹が減ってるときに食べるのが。
たまらなく美味しいんだろうね。
100円の肉まんが、高級料理より
思い出に残っちゃうから。
にんげんって面白いですね〜。
「思い出は美化される」といいますが、
食べ物に関してもその傾向は強いようです。
時間が経てば経つほど美味しくなっていく…
思い出のご飯にはシチューのような
性質がありますね。
『おもいでをたべる』。
次回もお楽しみに。