こんにちは、おかです。
空気はすっかり秋になりました。
気持ちのいい日が続くので、
何だか出かけたくなりますね。
さて有川浩特集2冊目は『阪急電車』です。
皆さん、電車は好きですか?
宝塚から西宮北口へ伸びる、
片道15分の阪急今津線。
恋の始まり、同僚への討ち入り、
恋人との別れ、煩わしい人間関係への対抗。
同じ電車を利用する人々に訪れる、
小さな偶然が人生を変える。
沿線の自然と人の暖かさで照らされるのは、
新たな希望への、はじめの一歩。
『ラッシュライフ』以来の群像劇です。
個人的に群像劇は大好きなんです。
どこかで繋がった人たちが、
また別のどこかで繋がる…素敵なことですね。
今津線は作者が住んでいたこともあるそうで、
細部にわたって丁寧に描写されてます。
思わず乗りに行きたくなる!
実際に生活していたからこその、
リアリティなんでしょうね。
有川浩は恋が始まる瞬間を描くのが巧いです。
純粋に恋愛成分に触れたいときにオススメ!
電車での出逢い…、
有り得ない話ではないですよね。
毎日の通勤や通学が楽しくなりそうです。
一度に知らない人達と空間を共有する、
いやはや、電車って凄い乗り物です。
阪急電車 有川 浩 幻冬舎 2010-08-05 |