愛する人を救うための身勝手な恋が、
世界を救う鍵となる。
こんにちは、おかです。
秋本番!気持ち良い日が続きますね。
さて、秋の特別企画第2弾。
今回からは作家・有川浩をご紹介。
人の感情に寄り沿った、
テンポの良い文章が魅力の女性作家です。
まずはこちら、『塩の街』からどうぞ。
巨大な塩の結晶。
街中にそびえ立つ塩の柱。
街と人は、塩に飲み込まれつつあった。
「塩害」と呼ばれる現象に侵された東京。
元自衛官の秋葉と女子高生の真奈は、
崩壊寸前のこの街で一緒に暮らしていた。
ある日。
秋葉の元を、自衛隊時代の同僚が訪れる。
元同僚の彼が引っさげていたのは、
とんでもない、ある「作戦」だった…。
危機に瀕して自覚する小さな感情。
恋と呼べるかも分からないその感情が、
「塩の街」の命運を握る。
「大人も読めるライトノベル」とのことで、
分類はライトノベルだそうです。
魅力は作りこまれた矛盾のない世界観と、
まるで現実のことかのようなリアル感!
登場人物の心情を上手く表現する、
会話のテンポの良さもすごい。
普段本を読まない方にもオススメです。
というわけで今月は、
作家・有川浩を特集します。
随所に溢れる女性ならではの繊細な描写と、
ベタ甘でキュンキュンする乙女成分を、
是非ご堪能下さい。
塩の街 有川 浩 角川グループパブリッシング 2010-01-23 |
第1回『ラッシュライフ』
第2回『薬指の標本』
第3回『告白』
第4回『西の魔女が死んだ』
第5回『東京タワー』
第6回『ハートブレイク・レストラン』
第7回『インディゴの夜』
第8回『イニシエーション・ラブ』
第9回『ブルーもしくはブルー』
第10回『こころ』
第11回『銀河鉄道の夜』
第12回『太陽の塔』
第13回『有頂天家族』
第14回『新釈走れメロス他四篇』
第15回『夜は短し歩けよ乙女』
第16回『塩の街』