第1回
伊坂幸太郎
『ラッシュライフ』
人生がリレーだったら
いいと思わないかい?
日常の些細な事件が複雑に絡み合う、
計算し尽くされた群像劇。
こんにちは、おかです。
連載最初の1冊は、
私が読書を始めるきっかけになった本。
『ラッシュライフ』をご紹介します。
映画を観たいがために読み始めると言う、
ちょっぴり不純な動機で手に取りました。
主演の堺雅人さんが、
格好よくてたまらんのです。
プロの泥棒、
画家志望の青年、
不倫中のカウンセラー、
無職の中年男・・・。
それぞれに起こった小さな事件が、
実はリンクしている。
いわゆる「群像劇」のような小説です。
キャラクターがとても魅力的で、
泥棒を生業とする「黒澤」は、
他の伊坂作品にも登場するくらい。
話が繋がったときの衝撃は、
感動ものですよ。
読み終わった後に思わず、
「すげー」と言っていました。
読了後の爽快感を、
楽しんでいただきたい1冊です。
伊坂幸太郎。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの、
売れっ子作家さんです。
中でもこの『ラッシュライフ』。
ほとんど本を読まなかった私を、
一気に本の虫にするほどの衝撃。
とにかく印象深いです。
ラッシュライフ 伊坂 幸太郎 新潮社 2005-04 |
『ブックベルト』
第1回『ラッシュライフ』
第2回『薬指の標本』
第3回『告白』
第4回『西の魔女が死んだ』
第5回『東京タワー』
第6回『ハートブレイク・レストラン』
第7回『インディゴの夜』
第8回『イニシエーション・ラブ』
第9回『ブルーもしくはブルー』
第10回『こころ』