第5回
江國香織
『東京タワー』
私は一緒に生きたい人と
一緒に生きる
年上の女性と、共に生きる。
甘く切ない恋の泥沼。
こんにちは、おかです。
映画化の原作3冊目です。
映像が綺麗な映画は、
本の表現も綺麗!
というわけで、
今回は江國香織の作品、
『東京タワー』をご紹介します。
少し大人の気分をご賞味あれ。
年上の女性と不倫関係にある青年。
上手く世渡りをしつつ、
相手を変えつつ恋愛を楽しむ耕二。
世間と少し距離を置いて、
ただ一途に思いを貫く透。
なかなか抜け出せない恋の泥沼で、
甘く切ない官能的な時間を過ごす二人。
その関係に深入りすることで、
二人に訪れる人生の転機と結末とは。
江國さんの小説は、
文章から匂いがするくらい、
表現が綺麗で濃厚です。
その綺麗な雰囲気に浸れる、
静かな場所で読むことをオススメします。
この小説の雰囲気をあのキャストで映画化、
美しくならないわけがない!
年上女性に惹かれる男性、
年下男性に惹かれる女性。
永遠のテーマですね。
本当は年齢なんて、
関係ないのかもしれないし。
恋愛感情は人それぞれなので、
何とも言えませんが。
根っからのロマンチストである私には、
アバンチュールは刺激が強いけれど!
東京タワー 江國 香織 新潮社 2006-02 |
『ブックベルト』
第1回『ラッシュライフ』
第2回『薬指の標本』
第3回『告白』
第4回『西の魔女が死んだ』
第5回『東京タワー』
第6回『ハートブレイク・レストラン』
第7回『インディゴの夜』
第8回『イニシエーション・ラブ』
第9回『ブルーもしくはブルー』
第10回『こころ』