による読書エッセイ。
前回に引き続き、
「映画」の原作をご紹介。
優しいお話だそうですよ。
第4回
梨木香歩
『西の魔女が死んだ』
十分に生きるために、
死ぬ練習をしているわけですね
優しく穏やかな時間の中で、
自分と向き合うための魔女修行。
こんにちは、おかです。
今回ご紹介するのは、
『西の魔女が死んだ』。
前回に引き続き、
映画化された小説です。
映画を観るために原作を読むか。
映画が良かったから、原作にも手を出すか。
後者は情景が想像し易いので、
スラスラ読めちゃいますね。
「学校は私に
苦痛を与える場所でしかない」
不登校になった少女は、
祖母の元で、
療養を兼ねた「修行」を始める。
「西の魔女」と呼ばれる祖母は、
草花や生活の知恵、
そして人生を素敵に生きるための、
ちょっとしたコツを、
静かに丁寧に伝授する。
心が温かくなる小説です。
子育てする人には、
是非読んでいただきたい。
日々を穏やかに生きるための、
素敵な考え方が沢山です。
心が洗われる気分になります。
重くて考えさせられる小説も、
読みごたえがあって、
好きなんですけどね。
でもそればかり続くと、
精神衛生上よろしくない!
何事もバランスですね。
ところで、「魔女」と聞くと、
どちらかというと悪役を思い浮かべます。
これが「魔法使い」になると、
途端にいい人に思える不思議。
何故でしょうねー・・・。
西の魔女が死んだ 梨木 香歩 新潮社 2001-07 |
『ブックベルト』
第1回『ラッシュライフ』
第2回『薬指の標本』
第3回『告白』
第4回『西の魔女が死んだ』
第5回『東京タワー』
第6回『ハートブレイク・レストラン』
第7回『インディゴの夜』
第8回『イニシエーション・ラブ』
第9回『ブルーもしくはブルー』
第10回『こころ』